2007.07.28 Sat
コミック・ザ・ベスト QYUN!! その3
コミックザベストQYUN!! 2006年4月号の表紙
数点出したラフの中からアメリカンチェリーパイな感じのやつが採用。
こんな感じに仕上げました。
前回のが汁気が強すぎてちょっと気持ち悪い?とか思いあっさり目に。
健康的なお色気を狙って表情も明るめに。
イメージとしては金髪娘のレスラーな感じ。
フリルが大きいのは、アンダーが見えすぎるのもちょっと良くないとの指摘を受け、フリルを大きく、パンツはちらり程度におさえるようにしました。
滴るチェリーパイの赤い汁がH度UPを狙ってます。
修正1
入稿後、やっぱりエロさが足りない、もうちょっと艶っぽくしてくれと言われ、汁気を追加。
あと表情も色気を誘うように修正。
うーん、ちょっとコンセプトがずれてきた気もする。
修正2
髪の毛を黒に修正。
後日。やっぱ、黒髪の方が受けが良いらしいので、黒くしてくれといわれた。
…あ、そう?確かに洋ピンよりは和モノだよね。アニメ、オタク系ならともかくコンビニ市場を考えるとそういうものかもしれない。
完全に個人的にはこの変更で何かを見失った気がしましたが、雑誌の表紙という性質で考えると変更もやむなしですね。
作業的な話で言えば、まぁ髪の色かえる位ならデジタルだから出来ますけどね。デジタルでよかった。
修正3
入稿してしばらくたったある日のこと。
編集部のOKが出て、色校が出たあと、営業の方からNGが出たらしい。
スカートはかせた。汁をなくした。
突然服を着せろといわれてもっ!汁消すのだってそんなに簡単じゃないですよ?しかも、その日の夕方までってそんな…
チェリーパイからの滴る赤いジャムも血みたいだからよせ、とも言われたらしい。
結果、色々試行錯誤していた部分がすべて裏目に出た原稿となりました。
コンビニ誌の仕事、表紙の仕事はなかなか難しいものです。
特にこの雑誌は新しい雑誌でまだノウハウが少なく手探りな部分もあったみたいですね。
色々あった原稿ですが、ひとえに自分の未熟さゆえ。
絵を見せて、説得、納得させることができるだけモノを納品できなかった絵描きの落ち度であり、
十分にコンセンサスを取れていなかったという失態です。
ベテランならこういう失敗も無いんだろうな。
| お絵かき | 14:01 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑